カブスカウトの「やくそく」と「さだめ」

ボーイスカウトの「ちかい」と「おきて」と同様に
カブスカウトには「やくそく」と「さだめ」があります。
カブスカウトは、入隊に際してカブスカウトの「やくそく」をします。

カブスカウトの「やくそく」
 ぼく(わたくし)は まじめに しっかりやります
    
「ぼく(わたくし)は」とは、自分自身、他のだれからの意志ではなく実行する
     決意をあらわすために第一人称単数の表現を用いています。
     「まじめに」とは、誠実に、心から、真剣に、ということです。
     「しっかりやります」とは、最善を尽くす、一生懸命に実行するということです。

 ぼく(わたくし)は カブ隊の さだめを 守ります
    
仲間のきまり、約束事を守るということは、よい仲間になるということです。
     仲間としての資格を得るには仲間のきまりに忠実に従うことが第一歩で、
     民主主義のルールでもあります。

カブ隊の「さだめ」
 1.カブスカウトは、すなおであります
   
”すなおである”ということには、2つの意義があります。
    @目上の人の意見や仲間の忠告を意地を張らずに受け入れ実行する、心の広さを持つこと。
    A民主主義のルールとして仲間との決定に従い、積極的に協力すること。

 2.カブスカウトは、自分のことを自分でします
   
”自分のことを自分でする”ということは、進んで他の人々を助けるようになるための前提です。
    自分が他の人のお世話になりながらどうして他の人のお世話ができるでしょうか。

 3.カブスカウトは、たがいに助けあいます
   
人間の社会は、お互いに多くの人々の力によって支えられています。カブ隊でも、隊長、副長、
    デンリーダー、デンコーチ、保護者、組長、次長、組員、それぞれがそれぞれの立場に立って
    自分のできるだけのことをする。その力が集まって初めて愉快な楽しいカブ隊ができるのです。

 4.カブスカウトは、おさないものをいたわります
   
力の強いもの、能力のある者が、力の弱い者、能力の少ない者を助けるのは、社会生活を
    営む者の義務であり、お互いに弱いところ、足りないところを補い合うのが社会の仕組みです。

 5.カブスカウトは、すすんでよいことをします
   
少年たちに具体的な事柄一つひとつについて自分たちの意見を言わせ、その結論として行動する
    という方法を取ることが、少年たちの善悪をのばしていく賢明なやり方だと思います。

   カブ隊の中には、3つの年齢層の少年がひとつの組の中にいます。
   すなおであるということは、従うことを学ぶことであり、
   自分のことを自分ですることは、自律を養うことであり、
   たがいに助け合うということは、協力することであります。
   カブスカウト教育は、けっして教える教育ではありません。
   彼らが持っている力をそれぞれが精一杯出し合って組のために
   努力する。その結果が一人ひとりのカブスカウトによい励ましとなって
   返っていく仕組みです。