What is Scouting
ボーイスカウトとは?
「名前は知っているけれど、何をしているのかはよく知らない」
そんな保護者の方に向けて、杉並区で活動する私たちが
ボーイスカウトの基本をわかりやすくまとめました。
In Short
一言でいうと
ボーイスカウトとは、自然の中での体験と仲間との活動を通じて、子どもが「自分で考えて行動する力」と「人の役に立つ心」を身につける青少年教育の運動です。
1907年にイギリスで始まり、現在は170以上の国と地域に広がる世界最大級の青少年運動です。日本では1922年に全国組織が発足し、杉並第12団は1980年から杉並区阿佐谷を拠点に活動しています。塾やスポーツ教室のように特定の技術を教える「習い事」ではなく、キャンプ・ハイキング・工作・地域奉仕といった体験そのものが教材になる、少し珍しい活動です。
自然の中で体験する
キャンプ、ハイキング、野外料理。教室では味わえない「本物の体験」が、五感と感性を育てます。
仲間と一緒に考える
少人数のグループで役割を分担し、年上の子が年下の子を助けます。大人が答えを教えるのではなく、子ども同士で考えて決めるのが基本です。
人の役に立つ
街頭募金、お祭りの清掃、マラソン大会のボランティア。「誰かのために動く」経験を、小さいうちから積み重ねます。
By Age
何歳から?何をするの?
ボーイスカウトは小学1年生から25歳まで、年齢ごとに5つの部門に分かれています。「ボーイスカウト」は全体の総称でもあり、小学6年〜中学3年の部門名でもあります。
ビーバースカウト
小学1〜2年生
(年長の1月から参加可)
みんなと仲良く遊び、自然に親しむ。親子で一緒に参加するのが基本です。
詳しく見る →カブスカウト
小学3〜5年生
「組」という小グループで活動。工作、ハイキング、初めてのキャンプで、自分で考える力を育てます。
詳しく見る →ボーイスカウト
小学6年〜中学3年生
「班」単位で計画から実行まで自分たちで行う。テント設営、野外炊事、地図とコンパスなどの技能を磨きます。
詳しく見る →ベンチャースカウト
高校生年代
自分たちで企画したプロジェクトに挑戦。海外のスカウトとの交流や遠征もこの年代が中心です。
詳しく見る →ローバースカウト
18〜25歳
社会貢献と自己研鑽。年下のスカウトを支える側にまわり、将来の指導者にもつながります。
詳しく見る →The Scout Method
スカウト教育法の8つの要素
ボーイスカウトには、世界共通の「スカウト教育法」があります。100年以上かけて磨かれてきた8つの要素で、どれも「大人が教え込む」のではなく「子どもが自分で育つ」ための仕掛けです。8つは別々に働くのではなく、組み合わさって初めて効果を発揮します。
「ちかい」と「おきて」
Scout Promise and Law
スカウトは入隊するときに「ちかい」を立て、日々の行動の基準として「おきて」を持ちます。「誠実である」「友情にあつい」「礼儀正しい」「親切である」など、年齢に応じたやさしい言葉で表されています。モットーは「そなえよつねに」。8つの要素すべての土台になる、いちばん大切な要素です。
行うことによって学ぶ
Learning by Doing
教室で聞いて覚えるのではなく、まず自分でやってみて、終わったら振り返る。これがボーイスカウトの学び方の基本です。火がうまくつかない、テントが傾く、そんな失敗も大切な教材です。「やってみた」経験は、知識よりも長く残ります。
個人の進歩
Personal Progression
ロープ結び、救急法、料理、自然観察など、さまざまな課題に挑戦し、できるようになるとバッジ(記章)が授与されます。人と競うのではなく、自分の目標に自分のペースで取り組むのが特徴です。制服に増えていくバッジは、本人の「できた」の積み重ねそのものです。
チームシステム(班制度)
Team System
6〜8人程度の少人数グループで活動します。班長(組長)・次長などの役割があり、年上の子が年下の子の面倒を見ます。「何をするか」「誰が何を担当するか」を子ども同士で話し合って決めるため、リーダーシップと、人を支えるフォロワーシップの両方が自然と身につきます。
成人の支援
Adult Support
指導者は「教える先生」ではなく、子どもが学びの機会に出会えるよう場を用意し、安全を守りながら見守る大人です。答えを先に言わず、子どもが自分で気づくのを待つのが役目。杉並第12団では、保護者も指導者や育成会員としてこの支援の輪に加わっています。
シンボルの活用
Symbolic Framework
制服やネッカチーフ、記章、敬礼、セレモニー、隊ごとの歌や合言葉。こうしたシンボルは「自分はスカウトの一員だ」という意識と誇りを育てます。カブスカウトが『ジャングルブック』の世界観で活動するように、年代に合わせた物語や仕掛けで子どもの想像力を引き出します。
自然
Nature
活動の多くは屋外で行います。火をおこす、テントを張る、天気を読む、道に迷ったら地図で確かめる。こうした体験は体で覚えるからこそ、災害時や日常の困りごとにも役立つ「生きる力」になります。自然は、子どもの知力・体力・感受性を同時に育てる最高の教室です。
社会との協同
Community Involvement
街頭募金やお祭りの清掃、マラソン大会のボランティアなど、身近な地域に目を向けて関わります。さらに海外のスカウトとの交流を通じて、より広い世界にも目を向けます。2017年の世界スカウト会議で新たに加わった要素で、「人と人とが理解を深め、互いに感謝し合う」ことを目指しています。
Comparison
習い事やスポーツクラブとの違い
どちらが良い悪いではなく、育てたいものが違います。両立している家庭も多くあります。
| 一般的な習い事・スポーツクラブ | ボーイスカウト | |
|---|---|---|
| 目的 | 特定の技術・学力の上達 | 自分で考えて動く力、人の役に立つ心、仲間との関係づくり |
| 教える人 | 職業としての先生・コーチ | 研修を受けた地域のボランティア指導者(保護者OBや元スカウトも多い) |
| 学び方 | 大人が教え、子どもが習う | 子ども同士で計画し、やってみて、振り返る。大人は見守り役 |
| 仲間 | 同学年・同レベルが中心 | 学年の異なる子が同じグループ。学校とは別の人間関係ができる |
| 場所 | 教室・体育館・グラウンド | 神社の境内、公園、山、川、キャンプ場。活動の多くが屋外 |
| 頻度 | 週1回以上が多い | 月2〜3回、主に日曜日(杉並第12団の場合) |
| 続けられる期間 | 教室やクラブごとに区切りがある | 小学1年生から25歳まで、同じ団で一貫して続けられる |
For Parents
保護者の方が気になること
費用はどのくらい?
杉並第12団の場合、年間の育成会費・登録料などが18,000円、隊費が月1,000〜2,000円(隊により異なる)です。別途、制服・教材費とキャンプ等の実費がかかります。入団時には入団金などの初期費用もあります。
費用の内訳を見る →保護者の負担は?
ビーバー隊は親子で参加するのが基本です。カブ隊以上は指導者がお預かりしますが、杉並第12団ではカブ隊でも保護者の参加を歓迎しています。子どもの成長を間近で見られる機会だと考えているからです。指導者として関わる保護者もいます。
体験・入団案内を見る →安全面は?
指導者は日本連盟の指導者養成課程を受けた成人ボランティアで、子どもの安全を守るための研修も受けています。活動中はけがや天候に備えた計画を立て、加盟員は日本連盟の保険制度の対象になります。
団の紹介を見る →History
ボーイスカウトの歴史をかんたんに
イギリスの軍人ロバート・ベーデン=パウエルが、20人の少年を連れてブラウンシー島で実験的なキャンプを行いました。これがボーイスカウト運動の始まりです。翌年に出版した『スカウティング・フォア・ボーイズ』をきっかけに、運動は世界中に広がりました。
現在のボーイスカウト日本連盟につながる全国組織が設立され、世界スカウト機構にも加盟しました。各都道府県の連盟、その下の地区、さらに地域ごとの「団」という単位で活動しています。
5月5日、杉並区阿佐谷周辺の地元有志と子どもたちによって発団しました。東京連盟あすなろ地区に所属し、阿佐ヶ谷神明宮を拠点に活動を続けています。
ボーイスカウトは世界最大級の青少年運動となり、国を越えた交流も盛んです。杉並第12団でも香港、ハワイ、カナダなど海外のスカウトとの交流を続けています。
In Suginami
杉並区でボーイスカウトをするなら
ボーイスカウトは、お住まいの地域の「団」に所属して活動します。杉並第12団は阿佐ヶ谷を拠点に、こんな特色があります。
阿佐ヶ谷神明宮が活動拠点
JR阿佐ケ谷駅から歩いてすぐの神明宮の境内で集会を行います。七夕まつりや例大祭の清掃、かがり火の奉仕など、街の行事に子どもたちが参加する機会が多いのも特徴です。
都内有数の規模、5部門がそろう
133名(2026年4月時点)が在籍し、ビーバーからローバーまで5部門すべてが活動しています。小学1年生から25歳まで、同じ団で切れ目なく続けられます。
登録者数の推移を見る →いいえ。ボーイスカウトは特定の宗教を布教する団体ではなく、信仰を問わずどなたでも参加できます。杉並第12団は阿佐ヶ谷神明宮を活動拠点にしていますが、活動は野外活動や奉仕が中心で、信仰や入信を求めることはありません。
しません。制服や敬礼はありますが、これは所属と平等の象徴であり、軍事訓練ではありません。活動の中心はキャンプ・ハイキング・工作・ゲーム・地域奉仕で、子どもが自分で考えて動くことを大切にしています。
別の団体です。ボーイスカウト(日本連盟)は名称に「ボーイ」とありますが、現在はすべての部門で男女ともに参加でき、杉並第12団でも多くの女子スカウトが活動しています。ガールスカウトは女子を対象とした別組織です。
同じ運動の中の年齢別の部門名です。ビーバー(小学1〜2年)、カブ(小学3〜5年)、ボーイ(小学6年〜中学3年)、ベンチャー(高校生年代)、ローバー(18〜25歳)の5部門があり、全体の総称としても「ボーイスカウト」という言葉が使われます。
できます。杉並第12団の活動は月に2〜3回、主に日曜日なので、平日の習い事や塾とは重なりにくい頻度です。サッカーや野球など週末のスポーツと両立しているスカウトも多くいます。
大丈夫です。ボーイスカウトは勝ち負けや技術の上達を競う活動ではなく、一人ひとりが自分のペースで挑戦し、できることを増やしていく活動です。工作や料理、自然観察など体力に関係なく活躍できる場面も多く、少人数のグループで活動するため人見知りの子も馴染みやすい環境です。
まずは杉並第12団が毎年4月と9月に開催している無料の一日体験にご参加ください。阿佐ヶ谷神明宮(杉並区阿佐谷北1-25-5)を拠点に、小学1年生から25歳まで5つの部門で活動しています。年度途中からの入団も可能です。